コピルアクとは
「コピルアク」とはその独特の生産方法から希少価値が高く、味わい深い最高級コーヒー、幻のコーヒーとしてコーヒー愛好家のなかで、一度は飲んでみたいコーヒーとして有名です。
映画やテレビなどでも度々取り上げられ話題になっておりますが、その希少性と人気からなかなか手に入らない為、もしくは手に入ってもの値段が高騰し過ぎている為、そのように言われるようになりました。
ではなぜそのコピルアクそれほどまで珍しく、希少価値が高いのか、そして美味しいのか。
それはその“独特な生産方法”の為です。
『ジャコウネコ』という動物をご存知でしょうか？
コピ・ルアクはインドネシア語表記で『KOPI・LUWAK』 インドネシア語でそれぞれ『KOPI』はコーヒー、『LUWAK』はジャコウネコの意味になります。直訳するとジャコウネコのコーヒー
そう、生産の過程でこのジャコウネコという動物が力を貸してくれるのです。
実はこのジャコウネコ、コーヒーチェリー(コーヒーの赤い実)が好物で、夜になるとコーヒー農園に忍び込み、コーヒーチェリーをこっそり拝借しておりました。
その際コーヒーチェリーを種ごと飲み込み、果肉の部分は消化され、種は消化されずに排出されます。
その排出物から拾われた種がコピルアク(精製前)です。
ここまで聞くと衛生的に大丈夫なのか？と気になりますが、コーヒーの実と種の間にはパーチメントと呼ばれる殻が存在し、その殻も消化されずに種を包んだ状態で排出されるため、排出物と豆自体は接触していません。
そしてこれをしっかり水で洗い乾燥させ、パーチメントから豆を取り出し、コピルアク(精製後)が出来上がるのです。ですので衛生上は心配ありません。
そしてジャコウネコは、香料の原料として知られる霊猫香(れいびょうこう)を分泌する動物でもあり、ジャコウネコに食べられた豆は体内で発酵し、そのおかげで独特な香りと味わいを生み出すようになるのです。